JCAについて

JETSTAR CREW ASSOCIATION

Jetstar Crew Association (以下 JCA)は、2018年にジェットスター・ジャパンのキャビンクルーのために結成された労働組合です。

時代や社会の移り変わりのなかで「働き方」が大きく変化しており、労働組合に求められている役割や果たすべき役割も変化しています。キャビンクルーの働く環境や勤務については一般職とは大きく異なるため、日々の勤務のなかで組合が現場の声を聞き会社と課題や問題を共有し、安全運航の確保と持続的な成長を「労使共創」していくことが大切だと考えています。JCAはこうした考えを持ったキャビンクルーの同僚が集まって、2018年に結成されたキャビンクルーのための社内組合です。

航空業界の組合は「闘争」「反会社」というイメージを持たれがちな中、多くのキャビンクルーに組合に対する「見え方」や「思われ方」を再構築し理解してもらう必要がありました。幸いジェットスターの職場はヨコ・タテのコミュニケーションがフラットでオープンなのでJCAの理念や考え方は幅広く理解されました。

website http://jca-jjp.com 
facebook https://www.facebook.com/profile.php?id=100057269447055

JETSTAR 機体
JETSTAR 客室

裁判に至る経緯

2012年の就航時は2機だった機材も、2019年には25機にまで増え路線や便数も拡大していきました。その一方で休憩のない長時間勤務や月間100時間近い高アワーの勤務が常態化し、キャビンクルーの疲労や健康被害が多く報告されるようになったことから、会社と改善に向けた話し合いを行うためにJCAが結成されました。

会社も当初は改善に向けた協議をしていましたが、結果的に「LCCビジネスモデル」を理由にコストや効率化を優先し、疲労管理については抜本的な改善は示されず、また2021年には組合合意や個別同意がないまま「新契約」という名のもとに労働条件の切り下げが強行されました。

労働基準法について

休憩時間については労基法34条で、労働時間が6時間を超え8時間以下の場合は45分、8時間を超える場合は少なくとも1時間の休憩を与えなければならないと定めています。

労働基準法 第三十四条 https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=322AC0000000049_20220617_504AC0000000068&keyword=%E5%8A%B4%E5%83%8D%E5%9F%BA%E6%BA%96%E6%B3%95#Mp-At_34

JCAはまず、疲労問題の解決に向けた交渉を行いました。事業の拡大に伴いキャビンクルーの乗務時間増や4レグ、国際線(深夜往復)などの長時間労働による疲労や健康被害が多く報告されるようになったことから、改善に向けた話し合いを行ってきました。しかしながら、会社は2021年に賃金制度の見直し(時給から固定給制へ)を含む「新契約」を提示することで一方的に団体交渉を打ち切り、個別合意も不十分なまま新契約の導入を強行しました。こうした一連の会社対応に対してJCAでは深慮熟考の末、司法の判断を仰ぐことにしました。JCAにとってこの裁判は「闘争」ではなく双方の意見の相違についての「確認」、つまりコンプラインスの観点で問題のない契約であることを確認する作業として捉えています。

JCAでは、これまでベアや賃上げを要求したことはありません。しかしながらコロナによる会社一律の賃下げが解消され、他部署ではコロナ前の給与水準に戻っているなか、キャビンクルーはこれまでの労働条件の維持すら認められず「新契約」という名のもとに減給となりました。加えて、昨今の物価高により日々の生活や将来の生活設計に不安を感じているクルーも少なくありません。需要が戻り多忙な勤務に戻る中、公休日に副業をして生活費を補填するなどキャビンクルーの疲労管理の観点からも改善が必要となっています。

JCAとしては何よりも会社と協調し「よりよい会社」をつくるという想いが理解されず、対話形式にもとづく協調的な労使関係の構築が実現しなかったことはとても残念です。しかしながらJCAはどんな圧力にも屈することなく、これからも「新しい時代の新しい労使関係」の構築を目指していきたいと思います。これからもジェットスターが10年かけて築いてきた高い安全意識や、楽しくフライトする文化を守りながら職場の仲間と共に日々のフライトや組合活動に携わっていきたいと思います。またキャビンクルーの疲労管理や待遇改善は航空業界全体の問題として捉え、安全会議の活動や他の組合との連携や協力を得ながら改善を目指していきたいと思います。

JCA賃金裁判

コロナ禍で大幅に減った賃金も需要回復に合わせて戻ることを期待していましたが、会社は「新契約」という名のもと恒久的な切り下げを強行しました。同意のない労働条件の不利益変更に対してJCAは2022年1月、東京地裁に賃金請求の訴訟を提起しました。

JCA賃金裁判 第7回口頭弁論

2023年2月9日(木)

13:30 

東京地裁 709号法廷

皆様の傍聴支援をお願いいたします。

東京地方裁判所MAP https://goo.gl/maps/8G7dSTvB7aHmrw6e8

法廷イメージ

JCA休憩裁判

マニラや台北の深夜往復パターンや国内線4レグ勤務(10時間~11時間半)では、便間での休憩や食事が取れないことも多々あります。こうした勤務の連続で、キャビンクルーの体調不良や慢性疲労が多く報告されるようになったことから会社に改善を求めましたが、抜本的な解決は見いだせず熟考の末、司法の判断を仰ぐため2021年7月に東京地裁に訴訟を提起しました。

JCA休憩裁判 第3回口頭弁論

2023年2月7日(火)

10:00 

東京地裁 611号法廷

皆様の傍聴支援をお願いいたします。

東京地方裁判所MAP https://goo.gl/maps/8G7dSTvB7aHmrw6e8

疲労イメージ

木本薫子

Kaoruko Kimoto

JCA執行委員長

Profile

伊藤忠テクノサイエンス、日本航空、ユナイテッド航空を経て、2012年ジェットスタージャパンに入社。キャビンクルーとして就航に向けた準備に携わり現在も客室乗務員として乗務。2018年のJCA結成時より執行委員長に就任。航空安全推進連絡会議(JFAS)幹事。CISM事務局。3児(1女2男)の母。

執行委員長 木本薫子